急性の痛みは冷す？温める？
2016/06/27
年度末で忙しかった人や、春の準備で忙しかった人が、疲労の蓄積に気づかずぎっくり腰などの急性の痛みが出やすい時期です。
急性の痛みは「冷やす」のが一般的と思っている人もたくさんいます。私も10年以上前はそう思っていた1人です。
もちろん事故や怪我など骨折や靭帯が損傷している場合もありますので、そのような場合にはきちんと検査をして処置することは必要です。
しかし、冷やすのが必ずしも良いとは限りません。冷やすと感覚が麻痺して痛みを感じにくくなり、腫れている場合は腫れを鎮める効果がありますが、回復は遅れます。逆に温めると痛みを感じにくく麻痺させたり、腫れを抑える効果はありませんが回復は早くなります。
一番いいのは入浴です。少しぬるい位の温度のお湯に10～15分全身浴で浸かります。連続ではなく数時間ごとに1日2～3回繰り返します。こうすることで身体が温まり血流が良くなります。捻挫にも有効です。
では、なぜ温めると回復が早くなるのか。痛めたとき傷めた場所に血液がどんどん自然に集まり新しい細胞や栄養を運んで修復してくれます。このとき多少の痛みや腫れが出ます。温めて血流を良くすることでその機能を十分に発揮することができるのです。人間の身体というのは私たちが思っている以上に良くできていますし、過信してはいけないほどにデリケートな時もありますす。日々体からのサインに気をつけましょう。
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